昨年、「自分はプロにはなれません、野球に見切りをつけます。今年であがります。」
そう電話をいただいた際、ショックもあり彼に何も言えることはありませんでした・・。

現在某球団で捕手を務めている選手の中学時よりも、彼には将来性と可能性を感じていたので・・・。

中学時代、
・日々淡々と確実に積み上げていく姿
・「せっかくの学力やねんからたまには試験勉強で休めよ。」との問いかけに→
「それはそれです。自分は今野球を全力でやりたいんです。。勉強はいつからでも出来ので。必要な時期がきたら勉強にも注力します。」
とても印象的でした。

本音を言えば、まだこの先も、
「皆を魅了する彼のプレー」を見たかったです。

ただいつの日か、「全員がプレイヤー(野球選手)を終えるとき」それは必ず訪れます。

それがいつになるかはわかりません。
未来は誰にもわかりません。

その時に何が残るのか・・・
野球をしたことにより人生で何を得たのか・・・
この先長い人生をより豊かなものにしていくために野球は役に立ったのか・・・
自分の成長へと繋がるものであったのか・・・

これが最も重要です。


「甲子園に行った」「私はこんなイケてる選手でした」
長い人生の中で、自分の中での成功体験や達成感、また勲章や自己肯定感は必要なことです。

しかし、野球の世界から一歩飛び出したとき、一般社会に入ったとき、野球の実績は関係ありません。

次のステージは、
「野球の世界よりもより厳しいステージ」となります。

高校・大学の方々に育てていた恩を胸に、
人のご縁を大切に社会でも躍動して欲しい。

そう願っております。