この2日間、ゆっくりと選手達と会話が出来ました。
新しいテーマ・課題にチャレンジする時は、まずは目的の意味を理解してもらうこと。
対話から始めます。
それから体感して、会得してもらえるよう、心がけています。
その中の一つ。
今日のブルペンの話題。
1年生バッテリーは、なぜかストライクの練習しかしない。
1ヶ月が経過しても・・・。
良いところをみせたいのか、気持ち良いからか、
いずれにせよ、まあ例年の事です(笑)
「やはり、そうきたか。」
心の中で思いました。
ピッチングとは、試合を想定して、相手に得点を与えないために、捕手の指示通りの場所、そして自分の意図するボールを、投球する練習です。
「試合でボール球は使わないのか?」
「いいえ。」
「全てゾーンで勝負するんか?」
「違います。」
「全打者、3球勝負するんか?」
「それはないです。」
「これまでピッチングで意図的にボールを投げたことないん?」
「ありません。」
「捕手は要求したことは?」
「ありません。」
「さっき、外いって、なんで次は内なん?」
「・・・。」
「意図は?」
「気分で、なんとなくやってます。」
「今のはストライク要求?ボール要求?」
「ギリギリです」
「どっちの?」
「・・・。」
「今のストライクはカウント球か?それともキメにいったんか?」
「・・・。」
このような、やり取りが延々と続きました。
要は、
「意図がない練習は意味がない」
そこを伝えたかった。
なぜなら試合で、一球も意図のない球は無いからです。
配球で言えば、対角線や残像、裏をかく、投手の修正をする、その他・・・
試合では色々なディフェンスの場面があります。
試合の際に慌てず、普段練習でやっていることを出来るかどうか、自分が取り組んでいる事を、相手と試し合いをするのが、文字通り「試合」です。
練習の練習ではなく、
常に試合を意識して、練習をしよう。
練習の延長上に、試合はあります。