高校野球の国体が終わりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161005-00000057-dal-base
結果は履正社さんが日本一。
今年の「個の能力の日本一」だと思います。
この国体、メディア露出が少なく、一般の方々には面白みがありません。
また見方によっては、「甲子園のおまけ」に見えるかもしれません。
しかし、この大会こそが、「日本一」を決める自然な大会かもしれないと思います。
なぜなら、「個VS個」を楽しめるから。
甲子園で活躍された選手たちのコメントからもうかがえます。
プロ注目投手が、「先を見据えて」過度な登板をしない。
夏に酷使した選手は、「適度な出場」で無理をしない。
勝ち負けに拘らず、選手のコンディションを重視し、また選手も「個の戦い」を楽しむ。
だから、選手は試合後に泣かない。勝者も敗者も同じそして笑顔で記念撮影。
これって、本来あるべき姿ではないでしょうか・・・。
もちろん、指導に携わられる方々も、そんなことは重々承知されておられるし、理解されていますし、選手の将来を案じてられていることと思います。
では、なぜ甲子園ではそれができないのか?
できないのではなく、「できない事情」があるということです。
近年、サイン盗み伝達や、データ分析、フォーム癖の解析など、
勝利のために手段を選ばない傾向です、何かズレている・・・。
結果、「選手の本能」が磨かれていないような気がします。
また、抽選方法や試合日程など、個の能力以外で勝敗の決着がつく要因が多々あります。
甲子園や予選の試合でそういった場面を見る機会がとても多いです。
勝たないといけない理由は?
勝たないと困るのは誰?
では、甲子園ってなんのための大会なの?
プレイヤー優先でない大会ということだけは確かです。
では、誰が得をするのか?
誰が損をするのか?
答えは明白です・・・。
勝利至上主義が悪いとは言いません。
最後、気張る時は勝負に勝たねばなりません。
ただ、それをすべき時は、小・中・高でないことは確かだと思います。
「気張る時」というのは、その先ではないでしょうか・・・。
硬式野球を長く続けていくために・・・。
来年度以降、新しい取り組み(中学生ではありません)に向けて、日々練っているところです。
とても考えさせられることやクリアすべき課題が数多くあります。
「育成方法の本当の在り方」
しっかりと見つめ、多勢に流されることなく、
焦らずに進めていきたいと思います。
5年前のように、守りに入らず、実行したいと思います。