面白い記事がありました。
http://www.baseballchannel.jp/npb/26240/
※抜粋
@ ピンチが大きくなることを恐れて「前で落とせ」と教え込むのは、技術習得においてマイナスだ。もちろん「正面で捕る」ほうがいい場面もあるが、逆シングルで捕るほうがいいときもある。
それをすべて正面で捕りにいかせる指導は、教科書から逸脱できない日本の教育と同じ問題点と言える。自ら考える力、つまり応用力がないのは、日本社会の欠陥と同じである。
A ベネズエラだけでなく、ドミニカ共和国、近年ショートでの躍進が目立つオランダ領キュラソー、そしてキューバの少年たちは、総じてデコボコのグラウンドで練習していた。そうやってイレギュラーに慣れ、ハンドリングが上達していく側面はもちろん大きい。
しかし、カリブ海諸国から優秀なショートが出続ける環境とは、果たしてそれだけだろうか
※要点
身体能力やデコボコグラウンドの違いだけが、日本が抱えるショート・長距離砲の人材不足の原因ではないと思います。
それは指導に携わる者の「決定的なビジョンの違い」です。
そして野球のプレーに教育をこじ付け持ち込みすぎではないのでしょうか・・・。丸坊主頭がその代名詞。野球が上手くなるなら選手は進んで五厘刈りにするでしょう。
選手は、日本人でも外国人でも野球を楽しみたいに違いありません。教育や道徳はプレー以外別のところの機会で伝えていけばと・・・。
アマチュア時代、特に10歳〜15歳においては、
「トーナメントにおいての一戦必勝能力」を重視しその対応力を選手に求めるあまりに、目の前だけ今の結果を求める指導が蔓延しています。
個人の可能性判断でポジションを決めるのでなく、チームが勝つためのポジション配置。また、個人勝負の楽しさではなく組織で点を取るための順応力を優先。
指導者がグラウンドで放つミスを許さない空気や勝率(確率)優先の指導は、
「つまらない雰囲気」=ロボット化
「こじんまりとした選手育成」=上で長く通用しない
に繋がっていくと思います。
「1団体に過ぎない全国大会」や「甲子園」というとてつもない興行がこの国にある以上、ジュニア世代の育成の根幹はなかなか変わらないかもしれましれません・・・。
しかし、日本が世界よりも全て劣っているわけではありません。
投手育成、走塁、洞察力から心理状況を判断しての読み・・・
日本が世界よりも優れている面は多々あります。
指導に携わる者が、既存の右ならえの指導法ではなく常に常識を疑い、大きなビジョンを持って日本中で独自の育成システムを行えば、いつかきっとメジャーで「1番ショート」や「4番バッター」が出てくると思います。
「融合」させることができるか・・・
そこが問われます。